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デルタ株の症状、頭痛や鼻水など=英研究 新型コロナウイルス

2021年07月31日14:47:05

更新日時:2021年07月31日14:47:05

イギリスで感染を広げている新型コロナウイルスのデルタ株で、頭痛や喉の痛み、鼻水などの症状を訴える患者が増えていることが明らかになった。

COVID-19の症状を研究する「Zoe Covid Symptom study」を運営するティム・スペクター教授によると、デルタ株に感染した若者は「ひどい風邪」を引いたように感じることがある。

ただし、たとえ症状がそれほど強くなくても、他人に感染させる危険があるという。

イギリスの国民保健サービス(NHS)によると、新型ウイルスの典型的な症状は以下の通り。

  • 長く続くせき
  • 発熱
  • 嗅覚や味覚の異常

しかしスペクター教授は、「Zoe」のアプリから症状を入力した数千人のデータによると、これらの症状を訴える人は現在、減ってきているという。

「5月の初めごろから、アプリユーザーが最も多く訴える症状を見てきているが、これまでとは違ってきている」

この変化は、インドで特定されたデルタ株の蔓延(まんえん)と関連しているようだという。デルタ株は現在、イギリスの感染者の9割を占めている。

発熱は今も、症状としてよくあげられる。一方、嗅覚や味覚の異常は、10位以下に下がったとスペクター教授は述べた。

「この変異株は今までとは違う症状を起こすようだ。季節性の風邪を引いたと思ってパーティーに行き、そこで他の6人にウイルスを広げてしまうかもしれない」

「これが今の問題にかなり関係していると考えている」

「もしあなたが若いなら、症状は比較的軽く済むことが多い。ただの悪い風邪や、なんだか『具合が悪い』だけだと思うかもしれないが、ぜひ外出を控えて欲しい。そして、ぜひ検査を受けてほしい」

「筋肉の痛み」

インペリアル・コレッジ・ロンドンが手掛けるCOVID-19研究「React」でも、同感染症ではさまざまな症状が見られることが分かっている。この研究は、イギリスで特定されたアルファ株が猛威を振るっていた時に100万人以上を対象に行われた。

それによると、典型的な症状のほかに、寒気、食欲減退、頭痛、筋肉痛などが多く見られたという。

Reactでは、これらの症状は「別の原因があるかもしれず、それだけで検査を受ける理由にはならない」と説明している。

「症状について疑問があれば、医療機関のアドバイスを受けてほしい」