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陸上男子100m 多田修平が今季自己ベスト10秒19

2021年05月16日18:03:25

更新日時:2021年05月16日18:03:25

陸上男子短距離で東京オリンピックを目指す多田修平選手が大阪市で行われた実業団の大会で100メートルのレースに出場し、今シーズンの自己ベストとなる10秒19のタイムで優勝しました。

24歳の多田選手は10秒07の自己ベストを持つ100メートルと金メダル獲得を目指す400メートルリレーで東京オリンピックの出場を目指しています。

先週、国立競技場で行われた国際大会で2位に入り世界ランキングを34位まで上げるなど好調で、16日は地元大阪市で行われた関西実業団選手権の男子100メートルでオリンピックの参加標準記録10秒05の突破を目指しました。

午前中に行われた予選は10秒66、準決勝は10秒45といずれも余裕を持って走って決勝に進みました。
決勝では、持ち味のスタートから飛び出し、中盤以降も加速して2位以下を離して優勝しました。タイムは無風の条件のなか、10秒19で今シーズンの自己ベストをマークしましたが、参加標準記録の突破はなりませんでした。

多田選手は来月鳥取県で行われる大会に出場したあと代表選考会となる日本選手権に臨む予定です。

多田「次に向け自信になった」

多田選手は「1日に3本のレースを走るのは久しぶりで、決勝は少し疲れてしまった。今シーズンのベストタイムを出せたことは自分のなかで大きいし次に向けて自信になった」と話しました。

一方、突破を目指していたオリンピックの参加標準記録10秒05については「切ろうと思ってがむしゃらに走ったが、スタート部分がうまくいかず後半もかたくなってしまった。ただ、きょうの課題を修正していけば突破できると思う」と分析しました。

今後に向けては「この調子で体のキレをあげて次の大会で10秒05を切りたい。国内トップ選手がそろって出場する予定なのでそこで優勝して自信をつけたい」と意気込んでいました。