2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、日本女子の団体4位入賞に貢献し、2017年の世界選手権では、種目別のゆかで日本の女子選手として63年ぶりとなる金メダル。さらに2018年の世界選手権では個人総合で日本の女子選手で初めて銀メダルを獲得し、東京オリンピックでは、日本のエースとしての活躍が期待されています。
村上選手の課題は、平均台と段違い平行棒の得点が低いことで、4種目すべてで14点台の得点を獲得することを目標にこの冬は、平均台の強化に取り組んでいました。
先月の全日本選手権では、練習を積んできた平均台のしゃがんだ姿勢の3回ターンなどを決めて一定の手応えをつかんだものの、他の技でミスが出て得点が伸びず、NHK杯では、より完成度の高い演技を見せることを目標に大一番に臨んでいました。
今大会を制し東京オリンピックの代表に内定したことについて村上選手は「まずは代表に内定することを達成できて一安心した。きょうは緊張が一気に出てしまい、2種目めの段違い平行棒でミスが出たがそのことで自分の気持ちを取り戻すことができた。次の種目の平均台を大きなミスなく演技できたし、それがゆかにもつながり、いい流れができた」と振り返りました。
そして腰を痛めておととしの世界選手権で日本代表を外れたことを踏まえ、「もう一度、けがをしたら、気力も体力ももたないと考えながらやっていた。一つ一つの試合がすごく怖くなっていたが、ひたすら練習をして自信に繋がるようにしていた」と話しました。
また、開催を巡って賛否が分かれる東京オリンピックに向けて「やるべきことをやって待っておくことしかできない」と述べたうえで、オリンピックでの演技について「ミスがない完璧な演技をすることが大前提だ。特に平均台の点数はまだまだ実力が足りていないと思っているので、平均台を鍛えることで個人総合の力も上げていきたい。いい練習をすれば後輩である代表に内定した選手たちもついてきてくれると思うので、そういう選手になりたい」と話していました。
2021年05月16日18:40:24 


