中国の6月の輸出額はアメリカなど海外の需要の回復が続いていることから、去年の同じ月と比べて30%余りの大幅な増加となりました。
中国の税関当局が13日発表した6月の貿易統計によりますと、輸出と輸入をあわせた貿易総額は5113億1000万ドルと去年の同じ月と比べて34.2%増加しました。
このうち輸出額は2814億2000万ドルと32.2%の増加となり、去年の同じ月と比べて大幅な増加が続いています。
これは、アメリカやヨーロッパ、東南アジアなどでの需要の回復が続き、こうした地域への輸出が拡大していることが主な要因です。
品目別では、いわゆる巣ごもり需要の世界的な高まりを背景にパソコンやスマートフォンなどの輸出が増加した一方、去年は感染拡大の影響で増加したマスクなどの繊維製品は減少しています。
一方、6月の輸入額も2298億9000万ドルと36.7%の大幅な増加が続いていて、原油や金属、それに大豆などの原材料価格が国際的に上昇していることなどが要因です。
原材料価格の高騰を受けて中国の中央銀行は中小企業などの資金繰りを支えるため、今月9日、追加の金融緩和策を行うと発表していて、中国政府は企業経営に与える影響への警戒を強めています。
2021年07月13日16:54:36