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福岡市の高島宗一郎市長は24日、新型コロナウイルスワクチンの接種について、介護や保育、教育の従事者を対象とする独自の優先接種を28日から始め、7月末に完了すると発表した。市によると、こうした分野に絞った優先接種制度は全国でも初めてという。
同市では、高齢者向けの接種は28日から市内750カ所のクリニックで個別接種が始まり、7月末までに完了する予定。並行して接種できるワクチンの供給が見込めるため、高齢者や子どもに接する機会が多い職種への優先接種を始める。
優先接種は職種ごとに、28日~6月6日は介護従事者、6月7~20日は保育士や幼稚園の職員が対象で、いずれもマリンメッセ福岡(博多区)で1回目の接種を行う。6月21日からは新設する中央ふ頭クルーズセンター(同)に接種会場を移し、小中学校の教職員などを対象に7月4日までに1回目の接種を行う。いずれの職種も7月末までに2回目の接種を終える。
市によると、対象の約4万7千人のうち約3万7千人が接種を希望している。高島氏は「できるだけ接種のスピードを上げ、64歳以下の方への接種も前倒しでスタートしたい」と話す。(松沢拓樹)
2021年05月24日19:42:40
市独自の優先接種について会見で説明する高島宗一郎市長=24日午後1時8分、福岡市役所、松沢拓樹撮影